アイキャッチ画像 Workin' HardのMVのエンドロール
Anecdote

このエンドロールって連判状みたいですよね


“Workin’ Hard”のMVのエンドロール、不思議な形をしていますよね。放射状にスタッフの名前が並んでいます。これは「傘連判状」という1330年~1868年頃の日本で使われた古い署名形式からデザインされたのかも知れません。

 


ずーさん&たけおの”Workin’ Hard”リアクション&解説動画(日本語オンリー)
傘連判状についての箇所を頭出ししてあります。

 

このYouTubeチャンネルのずーさんが”Workin’ Hard”を音楽的に解説する動画を見ていたら、彼はエンドロールについてこのように語りました。

 

「これは村人が百姓一揆を起こす時に書く傘連判状だよね。普通に名前を書くだけでは、一番上にある名前が代表者と思われてしまう。このように円環状に書くと誰がリーダーかわからないので支配層は代表者だけを捕らえることができない。そんな風にも見える”労働者”のキャスティングの書き方だね。」

 

このずーさんの解説を聞いて私は初めてそれを思い出しました。そうです!この書き方はとても古い日本の連判状の書き方なのです。

この「福井県史」というWebsiteに古い傘連判状の写真が掲載されています。

 

昔の農民たちは反乱を起こす際に、知恵を絞って団結していたんですねぇ。
この連判状の形が傘を開いたように見えることから「傘連判状」と名付けられたそうです。
(からかさとは紙製の傘のことです。)

一揆を起こす農民

 

 

また、昔のフランスでも”ラウンドロビン”という、同じような署名の書き方が存在していたらしいです。
17 – 18世紀、フランスの農民が国王に嘆願書を提出すると、国王はその嘆願書に書かれている名簿のトップに載っている数名を処刑していたため、首謀者がわからないよう署名を円状に書いたそうです。


Round-robin

 


話はずーさんの動画に戻りますが、動画でずーさんはこのようにも言っています。

 

「普通は『監督』を一番上に書くけれど、”みんな頑張っている”から誰が偉い、とかではない。照明助手の人も監督もみんな同じ偉さですという意味で丸くクレジットを書いているのではないか?」

 

素晴らしい指摘だと思います。
藤井風の世界観にピッタリですね。

A scene from the music video "Workin' Hard"

 

 

Fujii Kaze Offical Website

Last Updated on 9月 23rd, 2024 by pochiaiko